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2010年9月20日月曜日

Differences between Japan and Chinese Herbal Kampo

前に、日本のある漢方医と話をして驚いたことがある。
「陰虚」という言葉に対する 解釈が、中国とまったく違うのだ。
 Chinese Herbal でいう、「陰虚」は、陰の虚(不足)、
つまり体の陰分(体液や血液など )が不足することによって、
相対的に陽(機能)が亢進した状態をさす。 症状としては、
手足のほてり感やのぼせ感、口渇などの虚熱症状が見られる。
 これに対して、Japanese Herbal の古法派でいう「陰虚」は陰証+虚証、
つまり冷えの症状があり、かつ、体質が虚弱な状態を指しているとのこと。
 そのため治療法も正反対になる。中国漢方では陰虚証に対して、
六味地黄丸のような体液を増やし虚熱を取る補陰薬を用いる。
ところが古法派のやり方だと、八味地黄丸や真武湯など、
体を温める作用のある補陽薬を用いることになる。  
なぜこのような違いが生じたのか?いろいろ調べてみると、
陰証=寒証、虚証=虚弱体質というのが古法派の人の解釈のようである。
しかし中医学で言う陰証は、虚証や寒証をも含む幅広い概念であり、陰証で、
かつ虚証というように並記するのは分かりにくい。"陰"が即"寒"とも限らない。
さらに虚証を体表面だけでとらえるのは狭すぎるように思う。
 日本の漢方の専門書を見ると、処方の運用に力点が置かれて、
陰陽五行などの基礎理論についての記載が足りない印象を受ける。
漢方の将来の発展を考えるなら、用語解釈の溝を埋めるとともに、
基礎理論に関する研究や、日中の交流をもっと深めていくべきだろう。
 Chinese Herbal とは!本場中国で、何千年の歴史をかけ考えられ、
発展し培われてきた医学体系(考え方)です。
一般には、「中医学」とか「中医」と略すことが多い。
Japanese Herbal とは!もともと中国で考えられたものが、
日本の鎖国以前に日本に伝えられる。その鎖国以後は中国との交流が
なくなった為、日本独自の考え方で発展を遂げたもの。

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